水族館に行きたい

 この夏、どこかの水族館に行きたかったんですがなかなか都合が合わなかったので行けませんでした。水族館にしかない薄暗い青い世界を探検したい…!

と思っていたら図書館でこんな本を見つけました。

 著者の中村元さんはサンシャイン水族館新江ノ島水族館など各地の水族館の開業やリニューアル時にコンセプトやデザインを考える「水族館プロデューサー」として活躍なさっている方です。

中村さんは「水塊」という言葉を大事にされているようで、 プロデュース時には水塊を感じてもらえる展示を考えるそうです。

「水塊」とは何か。それは海や川の清涼感や浮遊感、生物の躍動感に溢れている水槽。人々は水族館に生物そのものを見に来るためではなく癒しを求めに来るという考えから水塊を意識しはじめたそう。

全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド 125

全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド 125

 
水族館哲学 人生が変わる30館 (文春文庫)
 

どちらの本も全ページカラーなので、雑誌のように読めます。読んでみたら全館行きたいくらいおもしろかったので、特に行きたくなった水族館をいつか行くときのために10個くらい挙げてみますー。

 

1.男鹿水族館 GAO(秋田県

名前のインパクトがすごい。GAOにはちゃんと意味があるらしく、G=Global、A=Aqua、O=Ocean、また、なまはげが叫び声でもあるらしい。「男鹿の海大水槽」は水族館の近くにある「ゴジラ岩」と呼ばれる岩を模した展示がされていて面白そう。そして、ここには水族館には珍しいホッキョクグマがいるんです。名前は豪太。とても大きい。野生の熊には絶対会いたくないですが、こういうところにいる熊はなぜかかわいく見えますね。

入館料:大人1100円、小中学生400円 

 

 

 

2.鶴岡市立加茂水族館(山形県)

「世界一のクラゲ水族館」と評価されているほど、様々な種類のクラゲが飼育されています。7月に情熱大陸で館長の奥泉さんが密着されてるのを見て気になるように。かつては廃館の危機もあったそうですが、クラゲの展示に力を入れ始めてから入場者が増え、今では直径5メートルの世界最大のクラゲ水槽もあるそう。これ、検索してみて欲しいんですけど、めっちゃインスタ映えしそうな美しい水槽です。今でも飼育員の方は新種のクラゲを海に出て探しているらしく、その研究姿勢には脱帽です。クラゲだけではなく山県の海や川の生物も展示されています。

入館料:大人1000円 小中学生500円

営業時間:(通常)9:00~17:00 

     (夏休み)9:00~17:30 

 

 

 

3.もぐらんぴあ水族館(岩手県

名前のインパクトがすごいその2。その名の通り、展示しているのは三陸の海の生物だけではなく「南部潜り」と「北限の海女の潜り」……!もぐらんぴあがあるのは岩手県久慈市。朝ドラ「あまちゃん」の舞台で有名なところです。トンネル水槽で海女さんが泳いでるらしく、まさに三陸の海そのものの展示だなと思いました。また、さかなクンが応援団長としてもぐらんぴあを支援しているみたいで、館内にはさかなクンが育てた魚やイラストなども展示されています。水中生物の展示だけでなく、人々の生活も展示の一部になっているところに博物館的要素もあって面白いですね。

入館料:大人700円、高校生・学生500円、

              小中学生300円

営業時間:(4月~10月)9:00~18:00

     (11月~3月)10:00~16:00

 

 

 

4.のどじま水族館(石川県)

日本海側で最大の水族館であり、ジンベエザメがいます!このジンベエザメが展示されてる水槽が「青の世界」っていう名前からもう癒されそうな雰囲気を漂わせています。他にもイルカやラッコ、ペンギンなどいろんな海獣に会えるそうです。イルカは日本最大級のトンネル水槽で見ることができるそうで、迫力がありそうですね。そして、日本海の深海にいる生物も展示しています。北陸って全然知らないので、どんな生き物がいるか見に行きたいです。

入館料:大人1890円 中学生以下510円

営業時間:(3月20日~11月30日)9:00~17:00

     (12月1日~3月19日)9:00~16:30

 

 

 

5.新江ノ島水族館(神奈川県)

江の島というおしゃれスポットにありながらも、その歴史は意外と古く前身の江ノ島水族館は1954年に開業した老舗の水族館です。水族館って中心市街地から離れたところにあるイメージですがここは周りに観光施設がたくさんあるので、気軽に行けそうですね。アニメ映画の「海獣の子供」という作品(原作は漫画)にでてきたのがきっかけで知りました。大きい水槽がきれいだったんですよ。王道のイルカとアシカショーやカラフルな魚たちもとても魅力的なんですが、筆者が見たいのが深海コーナー。JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と共同研究を行っており、今まで探査船からしか見られなかった生物を展示しているらしいです。すごい。また、「しんかい2000」が機体にプロジェクションマッピングされて展示されています。実物が見れるのはいいですね。老舗の水族館ながら日々進化していこうとしているところに好感が持てます。

入館料:大人2400円、高校生1500円、

              中学生1000円、幼児600円

営業時間:(3月~11月)9:00~17:00 

     (12月~2月)10:00~17:00

 

 

 

6.名古屋港水族館(愛知県)

とてつもなく広い!日本最大の水族館です!北館と南館から構成され、北館から入館してすぐに出迎えてくれるのはイルカとシャチ。出だしからクライマックス感ある展示ですが、最初にこれらを展示しても奥にすごい展示がまだまだあるという自信を感じさせますね。ショーのプールも他のは水族館とは圧倒的に水量が違い、1万3400トンあるそうです…これならイルカたちものびのびジャンプできることでしょう。南館には「南極への旅」と題し、南極観測船ふじの航路をたどるように展示がなされています。なぜ、南極観測船?かというと、名古屋港水族館がある名古屋港には、この南極観測船ふじが永久停泊しているそうなのです。18年間砕氷船として活躍した後、名古屋港にいるみたい。筆者はアニメ「宇宙よりも遠い場所」で南極に行く大変さを少しだけ垣間見たので、ふじにはお疲れ様と言いたいです。(誰目線(笑))一般人は南極に行くことは今のところできないみたいですから、水槽でだけでも南極への旅を体験できるのは興味深いです。ペンギンは極地ペンギンのコウテイペンギンアデリーペンギンなどがいます。温度管理が徹底的にされていて、南極の環境に近づけているそう。

ここは1日いても足りないくらいおもしろそう。

入館料:大人2030円、小中学生1010円、幼児500円

営業時間:(春休み~11月末)9:30~17:30 

     (12月~春休み前)9:30~17:00

 

 

 

7.竹島水族館(愛知県)

同じ愛知でも、こちらはうってかわって小さくて古い水族館。HPもめちゃくちゃお役所感あるデザイン(笑)開館以来ほとんど変わっていない水槽や外観は館長自ら「ショボ水」と言うほどで、以前は廃館寸前だったそうですが、今では水族館好きに人気の水族館に。そのきっかけはスタッフの手作りにこだわり始めてからだそう。大体、水族館の解説ってデジタル表記ですが、ここではスタッフの手書きです。デジタルで書いてあるとあまり読もうと思わないけど、手書きだと温かみが出ていいですね。そしてショボ水といいながらも、実は深海生物の種類は日本一らしい。さらに、他の水族館ではヒトデとかナマコを触れるところが多いけど、竹島水族館ではなんと深海生物にお触りできるんだって!あのオオグソクムシとかタカアシガニとか、ぜひ触ってみたいです。

入館料:大人500円、小中学生200円

営業時間:9:00~17:00

 

 

8.沼津港深海水族館静岡県

まずキャッチコピーがいいですね。「深海は、見えないから面白い。」確かに、未だ謎が多くいからこそロマンがありますよね。目の前の駿河湾は最深250mと日本一の深さ。メガマウスなどが生息していることが明らかになっているそうです。沼津にそんなイメージはなかったので新しい発見でした。近くの市場でも深海魚を食すことができるみたいです。食べてみたい!また、シーラカンスが5体もいます。そのうち2体は生冷凍。生きた化石を5体も見ることができるなんて、驚きです。

入館料:大人1600円、小中学生800円、幼児400円

営業時間:10:00~18:00

 

 

9.しものせき水族館 海響館山口県

下関といえばフグが有名です。海響館は唐戸市場のすぐ近くなので、フグを堪能してから入館することもできそうですね。まあ、入館してもフグざんまいなんですが(笑)筆者は普段フグってそこまで注意して見ないんですが、ここはそんなフグにフューチャーしていて、展示している種類は世界一だそうです。地方だと、大きな水族館と違って独自の色を出す水族館が多いですね。でもフグ以外にも注目すべき点があるんです。それはペンギンとスナメリ。ペンギン水槽がとっても大きくて潜る様子がしっかり見えるそう。そして屋外にもプールや岩場があって楽しそう。スナメリはバブルリングをしてる写真を見てときめきました(笑)かわいい。筆者はペンギンがとても好きなので一度は行ってみたい場所です。

入館料:大人2090円、小中学生940円、幼児410円

営業時間:9:30~17:30

 

 

10.長崎ペンギン水族館長崎県

ここはペンギン好きの筆者にとってはたまらない場所です。世界のペンギン全18種類のうち9種類を飼育(オウサマ、イワトビ、マカロニ、ジェンツー、フンボルト、ケープ、マゼラン、コガタ、ヒゲ)。一か所でこんなに見られるとは夢のようですね!室内で見るのもいいのですが、筆者が見たいのが自然の海に放されている様子。さすがに触ることはできないものの、柵がないので近くで野生の生活を見られそうです。料金が安いのもいいですね。

入館料:大人510円、小中学生・幼児300円

営業時間:9:00~17:00

 

 

11.沖縄美ら海水族館沖縄県

 ずっとどうして「ちゅらうみ」って読むのか気になってたのですがHPを見て解決しました。沖縄の言葉で「清らしい海」って意味みたいです 。やっぱりジンベエザメの巨大水槽をまずは見たいです。この水槽を上から見るツアーも行っているようで、ぜひ参加したい。周りは子どもばかりだろうけど(笑)大きな水槽を前に非日常的な空間にいる雰囲気を味わうのが好きです。そして、沖縄特有の暖かい海にいるサンゴといろとりどりの魚たちも魅力的です。美ら海水族館は無料のエリアもあり、そこではウミガメやイルカ、マナティーを見ることができるそうです。無料のエリアだけでも豪華ですね。

 入館料:大人1850円、高校生1230円、

    小中学生600円、6歳未満は無料

営業時間:(10月~2月)8:30~18:30 

     (3月~9月)8:30~20:00

 

 

どの水族館もそこにしかない魅力をアピールしていて面白いです。水族館っていろんな生き物がいるところだと思っていたので深海生物やペンギン専門の水族館があるとは驚きでした。冬休みか春休みに、この中のいくつかを巡ってみたいですね。