「きっと、うまくいく」を見た

きっと、うまくいく(字幕版)

おもしろいという噂を何年も前から聞いていたのだけど、3時間もあるというのでなかなかAmazonプライムビデオの再生ボタンを押す気になれなかったインド映画「きっと、うまくいく」。

コロナのおかげで時間があり余っているのでやっと見ることにしました。

見始めたら時間の経過を忘れるくらい見入ってしまい、あっという間に終わってしまいました。途中の休憩はしっかり取りましたが(笑)というか休憩がある映画って珍しいですよね。キリストの話の「ベン・ハー」が4時間くらいあって休憩あったのを覚えてるけど、私の中ではそれ以来ですね。余談ですが、ベン・ハーもなかなか面白いんですよ。主人公が、憎むべき相手となった旧友と戦車で競争するシーンがあるんですけど、このシーンの迫力がすごい。50年前でCGなんてないと思うから全部実際に撮ったんだと思うんだけど、まるで本当に自分が競技場にいる気分になります。さらにすごいのはこのシーンがクライマックスじゃないってことです。ここで終わりだろうと思っていたら、まだ話が続く(笑)まあ、気になる人は一回見てみてください。

 

はい、本題に戻しますがあらすじはこんな感じです。

あらすじ

日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート集団を輩出する、超難関理系大学ICE。エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルファーン、なんでも神頼みの苦学生ラージューの”三バカトリオ”が鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。(Amazonより)

 ところどころ身分制度や学歴至上主義といったインドのシリアスな問題が絡んできながらも、ミュージカル仕立てのコメディになっていて最後は笑って終われる、そんな映画でした。日本もまだまだ競争社会だと思うけど、インドはその比じゃないなと思いました。カースト制度や男尊女卑といった問題で貧困層が多いインドは「勉強できること」がイコールいい職につけて成功できるようになっているらしい。そして生まれたときから勝手に周りに将来を決められていてる。親のために生きてるようなもんだよなあと感じます。日本はまだ自由だと思いましたね。みんな学校に行けて、一応自分で職業を選べるし。あと、自分が何をしたいのかちゃんと考えようと思いました。

そんな現代社会への風刺もありますが、3人の友情も見どころの一つです。父親が危篤になったり、自殺未遂してしまったりと次々といろいろなことが起こるドタバタ劇ですが、なんだかんだ乗り越えていきます(笑)3人ともおもしろいけど、やっぱりランチョーが魅力的です。どこまでも自分の興味にまっすぐで、友達を大事にする姿勢が好きです。彼の言うAll izz well(アールイズウェル、うまくいく)を聞くと、前向きな気持ちになれます。

インド映画を初めて見ましたが、ミュージカルが好きな私にとっては歌とダンスがたくさんあって楽しかったです。見終わってからしばらくAll izz wellが頭から離れませんでした(笑)