レ・ミゼラブル2019 博多座で観てきた

2019年8月22日の夜の部を観てきました。

以前からミュージカル観たいなあと思っていたのですが、結構値段高いし（笑）、

都合が合わなかったりで結局3年くらい経ち……

今年こそは何か見るぞ！と調べていたところに

ちょうどレミゼを観る機会に恵まれたのです。

レミゼは高校の時に映画版を観て以来で、内容を忘れかけていたので（笑）

DVDでもう一度予習してから博多座へ。開演の45分くらい前に到着。

中に入ると、格式高いホテルのような感じで驚いた。

また、劇場スタッフの方が何名もいて入場してすぐ、持っていたキャリーケースを預かってくれました。この預かってくれたスタッフさんがいかにもホテルマンなおじさまで心地よかった。エスカレーターで上へあがると、待っていたのはデパートの催事場かというくらいの売店と人の多さ（笑）休憩時間の食事の予約をできるレストランや喫茶店もあり、見るだけで楽しかった。私はその中から、エビカツ＆たまごサンド（480円）を買って席につきました。写真撮ろうと思ったけど、人が多すぎて断念（笑）

休憩中、席について食べましたがとっても美味しかったです！アナウンスで、場内で食べれると聞いてびっくりした。もちろん、劇中はダメですがステージを見ながら、そしてオーケストラの音出し？を聞きながら食べられるのは贅沢。

B席では一番前の、少し右寄りの席でした。全然見えないだろうなと覚悟していったのですが、意外と全体が見渡せるし前の人の頭も見えないしで、結果的によい席でした。

チケット取るときにここしか空いてなくて、勢いで買ったのがいい選択だったのかな。

そんなこんなで20分くらい席でああ、もうすぐ始まるんだなーなんてわくわくしていたらブーという開演の合図が鳴って始まりました。

今回のキャストはこの方々。

ミュージカル鑑賞が趣味の方は、だれだれさんがバルジャン役の日を観に行くんだ！なんて感じなのかもしれませんが、私は初めてでよく分からなかったので、全然気にすることなく日にちで選びました（笑）

以下、物語について思ったことを少し。

バルジャンが力強い。司教様に助けられるまでの最初の方は、荒々しい感じだったけど改心してコゼットに出会ってからは力強さの中にあたたかい優しさが生まれているようでした。

ジャベールは執念深くバルジャンを追っていて冷徹だったけれど、警察として当たり前の仕事をやり遂げようとしていただけだったんだなあ。砦でバルジャンに逃がされ、下水道でバルジャンを逃がしてしまったところにジャベールも人間なんだなって感じられたけど、ジャベールにとってはそんな自分を許せなかったんだろうな。橋から落ちて自殺するシーンの演出が凄くてまるで自分も一緒に闇に落ちてるみたいだった。どうやってるのか気になった。3Dみたいなやつ。

ファンテーヌはそんなに長い時間出ていたわけではないのに娼婦に堕落してしまいながらも死ぬ直前までコゼットを想っている場面がとても印象に残っている。「夢やぶれて」をまた聴きたい。

マリウスに叶わない片思いをしてるエポニーヌも気の毒でした。コゼットの家をマリウスに教えたり、手紙を渡したり。マリウス気づいてあげてよ！エポニーヌが砦で撃たれて死ぬ間際になってやっと思いに気づくマリウスには呆れたけど（笑）、そのひとときだけでもエポニーヌが報われてるところが見れてよかった。そんな鈍感マリウスだけど、演じてらっしゃる海宝直人さんの歌がうまくてかっこよかった。「プリュメ街」からコゼットと再会する場面の歌が特に。コゼットに夢中だー！って感じが伝わってくる。

そして私が今回一番お気に入りだったのが、ガブローシュ。革命の合図をアンジョルラス達に告げにくるのも彼だし、ジャベールをスパイだと見破るのも彼。本人も言ってたけど、子供だとなめてはいけない。でも途中から、大きな学生たちと一緒にひとり小さな体で戦う姿がなんか可哀想に見えて泣きそうでした。私まだ大学生なのにすっかり近所のおばちゃん目線で見てしまった。最後、死ぬ前に「子犬でも戦えるぞ」ってちょっと生意気に出ていくシーンが印象的。

全体的に話のテンポが速くて、内容知らなかったら話を理解できるかな？って感じでした。特にバルジャンが瀕死のマリウスを助けて下水道に入っていくところ。え、アンジョルラスとか他の学生も死んでるけど何もしないの？となりました（笑）バルジャンが愛するコゼットのためにマリウスを守りたいのはわかるけど…

一緒に戦った仲間だよー！

あとこれは単に私がミュージカル界のしきたりを分かってないだけかもしれないのですが、歌が終わる度にする拍手が個人的には少し邪魔になりました。「夢やぶれて」とか自分一人だけ生き残ってしまったマリウスが歌う「カフェ・ソング」とか余韻に浸りたいところで大きな拍手が来たからびっくりしました。皆さんが拍手をしたい気持ちは分かるので慣れていきます（笑）ちゃんとカーテンコールでは役者さんたちに感謝の気持ちを込めてめいっぱい拍手しました。

総じて言えばとても満足でした。セリフっぽいところもちゃんと音程があって分かっていたけど全編歌なんだなあと実感しました。次はあるとしたら2年後なのかな？

長年再演されてきている意味がわかった公演でした。