エビータ(映画)を観た

レ・ミゼラブルを観てからというもの、他のミュージカルも観たいと思い、いろいろ調べていると「エビータ」という女性の伝記的なミュージカルがおもしろそうだなと思い、マドンナ主演の映画版をレンタルしてみました。

今ちょうど劇団四季が全国ツアーで公演しているみたいです。

Evita [DVD]

あらすじ

アルゼンチンの貧しい田舎の家庭に私生児として生まれたエバ。15歳でタンゴ歌手マガルディに強引についていき、首都ブエノスアイレスへ行く。そこでカメラマンなどの愛人となり女優やグラビアで生活をしていた。エバはやがて陸軍大佐のフアン・ペロンと知り合う。ペロンはクーデタにより一時拘束されるがエバはラジオや演説で働きかけ、釈放される。その後二人は結婚し、1946年にペロンが大統領に就任。エバは26歳にしてファーストレディとなる。エバは国際親善をしながらも、基金の名のもとに集めた寄付をドレスやアクセサリーに使うなど私有化し、ヨーロッパ外遊に出発するが体調が悪くなり帰国する。それでも国民に慕われていたエバだったが、子宮がんで33歳の若さで死する。彼女は聖女だったのか、それとも悪女だったのか。

 

感想

高校の世界史でペロン大統領を習った記憶があったので、こんな奥さんがいたんだな程度で見始めたのですが、政治の話が絡んでくるので私の頭ではちょっと理解が難しかったです(笑)しかし、レミゼのように全編歌だったため飽きずに楽しめました。

さすがに最初の15歳のエバは15歳に見えませんでしたが。貧しい家庭に生まれながらも、美しさを武器に男をとっかえひっかえしてどんどん自分の地位を上げていく前半はすごい女…とただただ驚き。ファーストレディになってからの後半も野心がすごくて、本当に国のためだけに動いてたのだとしたらすごいなと思いました。

歌は声がきれいで聞きやすかったです。「Buenos Aires」と「Don’t Cry for Me, Argentina」が特に好きでした。「Buenos Aires」の希望に満ちた自分に自信がある歌い方がいい。

最初エバのお葬式から始まり、国民みんなが悲しんでいる様子に狂言回しとしてチェという架空の男性が登場してエバを皮肉るのですが、アルゼンチンの革命家であるチェ・ゲバラをモデルにしているそう。当時チェ・ゲバラを習ったとき語感が面白かったのか2日くらい友達数人の中で密かにブームになっていました。この人たちって同じ時代の人だったんだーと世界史の教科書を見返すと同じページに載っている(笑)微妙にエバが活躍した時期とずれてますが、チェはペロンの独裁政権から逃れてキューバ革命を引っ張っていたので狂言回しとしてちょうどよかったのでしょう。チェ・ゲバラの方にスポットを当てたミュージカルも宝塚の方であるみたいなので、そっちも観てみたいです。こういう意外な時に学校の勉強って役に立つよね。日本史もちゃんと習いたかったわ。